ケーススタディ|テーマ選びの3つのポイント
ケーススタディを行うにあたり、まず一番初めにやらないといけないことはテーマ選びです。
しかし、これがなかなか難しいんですよね。
こういうことをしたい!やってみたい!とやりたいことが次々と浮かんでくる人は少ないのではないでしょうか。
さっぱり浮かんでこない時もありますし、ようやく考えたテーマは師長さんや教育担当ナースにダメ出しされたり・・・^^;
そこで、今回はテーマ選びはどうすればいいの?と悩んでるあなたに、テーマ選びのポイントを3つ紹介したいと思います。
1.疑問や問題を感じたらメモをとる
実は、「ケーススタディのために何かテーマを探さなきゃ」と考えると、なかなか探せないものです。
なので、普段から「あれ?」「なんでだろう?」「もっとこうだったらいいのに」など疑問や問題点を感じた時は、メモをとっておきましょう。
それを後から見返して考えてみると、テーマに結びつくことがあります。
なんでも、ちょっとしたことでもいいんですよ。
「なんでこの患者さんはリハビリやりたくないんだろう?」とか、「もっとゆっくり食べたら血糖値も違うのになあ」とか。
これらの疑問を深く掘り下げてみると、リハビリ期のケアや糖尿病患者の教育などに繋がってくるかもしれません。
やはり自分の興味のないことを無理やりケーススタディにするよりも、自分が興味のあることで行った方が楽しくできるものです。
ぜひ、疑問に思ったことは、その都度メモにとってみてくださいね。
2.先輩看護師に聞いてみる
どうしてもテーマで行き詰ったときは、師長さんや教育担当看護師にアドバイスをもらいましょう。
聞きやすいあなたが信頼している先輩でも構いません。
やはり、先輩や上司は自分よりも経験を多く積んでいる分、色々な角度から物事を見ることができます。
私も師長さんに自分の選んだテーマを相談したのですが、案の定却下され・・・笑
その代わり、実際に私が行った「生きる気力を失っている高齢者に対する援助」に結びつくアドバイスをいただきました。
「あの患者さん、ずっと寝たきりで元気がないよね。なんかこう、気力を引き出してみるのってどう?もっと笑顔が増えたらいいなとか、もっと生活に楽しみをみつけてあげたいと思わない?」
そのアドバイスを聞いたときに、「おもしろそう!やってみたい!」と思いました。
普段から「元気ないなあ。寝たきりになってもう良くならないんだろうなあ・・・」と思っていた患者さんでしたが、それがテーマになるとは自分では考えつきませんでした。
離床、退院指導、ストーマ管理など、目に見える援助だけではなく、精神的ケアをメインにしてもおもしろいですよ。(評価・考察は難しいですが)
テーマに悩んだら、ぜひ先輩方に聞いてみてくださいね。おもしろいテーマが見つかるかもしれません。
3.テーマの妥当性を考える
興味のあるテーマが見つかったら、次は「そのテーマでケーススタディを進めていくことが適当なのか」を考えてみましょう。
例えば、自分のやりたいテーマの患者さんがあと3日で退院してしまうとなると、関われる期間が短いため難しいですよね。
テーマに合わせて患者さんの入院を待っていてもいつ入院が入るかもわかりませんし、期限に間に合わなくなってしまう場合もあります。
よって、決められた期間内で関わる期間が確保できるのか、を考えておく必要があります。
また、もうひとつ、そのテーマに関連した文献や教科書などをできるだけ多くチェックしておくことも必要です。
すでに答えが出ているものもあるかもしれませんし、また、後々ケーススタディを理論的に考察して裏付けをすることに必要になります。
以上を踏まえ、「今から自分が行おうとしているケーススタディは妥当なのか」を考えてみてくださいね。
まとめ
いかがでしたか?
少しでも、テーマ選びの参考になれば嬉しいです。
興味のあるケースと妥当性のあるケースを同時に考えることは難しいですが、あなたが「やってみたい」と思えるケーススタディを見つけられたらいいですね